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知恵で勝つ花粉症対策

今や日本人の約4割が花粉症との報告がある中、効果が高く副作用の少ない薬の登場や、体質改善が期待できる根治治療など、花粉症治療を取り巻く状況は大きく変化してきております。

 

まずは、花粉症治療における最新情報を確認してみましょう。

 

Q1.薬を飲むと眠たくなりますか

A1.確かに以前は服用すると眠たくなる薬が多くありましたが、現在は高い安全性が求められる飛行機のパイロットも飲むことができる眠気が出ない薬も複数ありますよ

 

Q2.飲み始める時期は?

A2.花粉が本格的に飛散する1週間ほど前から、または症状が少しでも出たら、薬を使い始めます。この初期療法により、症状が出るのを抑えたり、軽減したりすることが期待できますよ

 

Q3.点鼻薬は症状があるときだけですか?

A3.鼻づまりを飲み薬だけで改善するのは困難です。ステロイド点鼻薬は花粘膜での効果が非常に高い上、最近の1日1回型のものは全身吸収がほとんどないよう改良されていて安全なので、症状が無くても毎日点鼻することが基本になります。

 

Q4.点眼薬はどうやって使うの?

A4.初期療法で用いられる抗ヒスタミン点眼薬や抗アレルギー点眼薬も他の内服薬などと同様に、症状の出ないうちから使い始めるのがポイントです。それでもつらいときは点眼薬を指す前に点眼型洗顔薬(市販)で目に入った花粉を洗い流してくださいね。

 

そして、体質改善が期待できる根治治療も!

アレルギー検査により花粉症の原因がスギであることが判明した場合、体を徐々にスギ花粉に慣らし、体質改善を図る治療法のひとつに「舌下免疫療法」があります。

 

この「舌下免疫療法」の主流となっているのが、花粉エキスの錠剤をしたの下に入れる療法で、初めての服用は医療機関で医師監督の元、そして二日目からは自宅で、その後数か月ほどで効果を実感できることが多いようで、9割以上の人が症状の改善を自覚したという報告があります。

 

また、加湿器を置くなど40~60%の適切な湿度を保つ、うがい、静電気防止スプレーをアウターやカバンなどに撒き花粉の付着を防ぐなど、そもそもに花粉を体内に入れない生活の工夫も大切なので、これらを意識しながら、生活の中から花粉症対策を行ってみてはいかがでしょうか。

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