6月4日は6(む)と4(し)の語呂合わせで「むし歯予防の日」と言われています。
また、6月4~10日までの1週間は、厚生労働省・文部科学省・日本歯科協会などが「歯の衛生週間」を実施しています。
現在、日本人男性の平均寿命は78歳、女性は85歳と世界一の長寿大国です。
しかし、残念ながら歯の寿命は50~60歳代で、高齢になるにしたがって、歯を失う人が多いのが現状です。
歯や口腔の健康を保つことは、生涯を通じて自分の歯で食べる楽しみを味わうためだけでなく、バランスの取れた適切な食生活を送ることも可能にします。
また、肥満や糖尿病などの生活習慣病の予防など、全身の健康にも影響します。
健康で丈夫な歯をつくるために、
以下のような栄養素をバランスよくとるようにしましょう。
〇カルシウム
カルシウムは骨や歯を構成する主要な成分です。
歯の表面を覆うエナメル質の再石灰化のためにも欠かせない栄養素です。
乳製品、小魚、卵、大豆など
〇ビタミンD
ビタミンDは、骨にカルシウムが付着するのを助ける接着剤のような役割があり、強い骨や歯の形成を促します。
魚類、キノコ類など
〇ビタミンC
ビタミンCは、歯の象牙質をつくる栄養素の一つであり、カルシウムと同じく強い歯の基礎となるものです。また歯周組織に含まれるたんぱく質、コラーゲンの合成を促し、歯を支える土台を健康に整えます。
みかん、レモン、ブロッコリーなど
〇たんぱく質
たんぱく質は、皮膚や筋肉、骨などを構成する主要な成分です。
歯周組織は栄養不足に陥りやすいですが、3食きちんと食べれば、必要なたんぱく質を取ることができるといわれています。
卵、牛乳、大豆、赤身肉など
ほかにもよく噛んで食べることで唾液の分泌が増え、むし歯の予防につながります。また、肥満の予防にもつながります。
3食バランスよく、よく噛んで食べるよう心がけましょう。