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いきいき入浴術

入浴は手軽で優れた健康法です。

実際に、入浴の頻度が多い人は脳梗塞や心疾患のリスクが低い、要介護になるリスクが減るといった研究報告が出ています。一方で、入浴中の事故が多い現状も・・・。

 

入浴には3つの作用があり、それぞれどういった効果があるのか確認しましょう。

 

  • 温熱作用

温熱により血管が拡張して血流がよくなります。酸素や栄養分が体のすみずみまで供給されることで、新陳代謝もアップします。また、温まることで神経の過敏性が抑えられ、慢性的な痛みが改善される効果もあります。

 

  • 水圧作用

お風呂に入ると体全体に水圧がかかり、体を締め付けます。特に下半身は湯舟の深い位置にあるため、水圧の影響を大きく受けます。血液が心臓へ押し戻されやすくなり、血液循環がよくなります。

 

  • 浮力作用

お湯につかると浮力が働いて体重は10分の1になります。その結果、関節や筋肉に係る重力の負荷が減少し、関節や筋肉の緊張が解きほぐされます。

 

以上のことから、入浴には健康になるための効果がたくさんありますね!

そして、入浴するにあたって、更に次の10点に気を付けながら、入浴上手になり健康な身体づくりをしていきましょう。

 

  • 食後の直後は入浴しない

食後すぐにお風呂に入ると、本来胃腸に集まって消化を進める血液が皮膚表面に集まるため、消化不良を起こしやすくなります。食後は30分~1時間程度の時間を空けて入浴を

 

  • 脱衣所や浴室とリビングの温度差は5℃以内

寒暖差が激しいと血圧が急上昇し、心臓に大きな負担をかけます。脱衣所や浴室を前もって温めておくことをおすすめします。

 

  • 入浴前後はコップ1敗の水分補給を

入浴をすると約800mlもの水分が体内から失われます。

水、牛乳、麦茶など水分の吸収をしやすい飲み物を飲んでくださいね。

 

  • 誰かが起きている時間に入浴、声をかけて入浴

異常が起きた際、同居者に気づいてもらえるように、お声がけを。

 

  • かけ湯をしてから湯舟に

2,と同じ理屈で、急に熱いお風呂に入ると寒暖差により血圧が急上昇してしまいます。

手足の先から、ゆっくり心臓へとお湯をかけていきましょう。

 

  • 湯舟から出るときはゆっくり立ち上がる

急に立ち上がると頭部の血液が急に下がって立ち眩みを起こすことがあるので注意しましょう。

 

  • 熱すぎるお湯には入らないように

42℃以上の熱いお湯に入ると交感神経が刺激され、欠陥が縮小して血圧が上がったり、活動的になって睡眠を妨げたりします。ちなみに入浴時間は40℃のお湯に10分が目安です。

 

  • 浴室内は滑らない工夫を

石鹸などで浴槽の床は滑りやすいので工夫して転ばないようにしましょう。

 

  • お酒を飲んでしばらくは入浴しない

アルコールには血管を拡張させて血圧を下げる作用があるため、飲酒後に入浴すると血圧が下がりすぎて脳貧血を起こす時があります。しばらく時間をおきましょう。

 

  • 体調が悪いときはお風呂に入らない

体温が37.5℃以上になると、入浴後、呼吸困難になったり意識がもうろうとしたりするリスクが増えてしまいます。

 

いかがでしたか?

これらに気をつかいながら、健康な身体づくりをしていきましょう!

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