薬剤師の日々のお仕事についてうかがいました。
患者さん第一の迅速対応の理由は、
介護に携わるすべての方の役に立ちたいという思いでした。
薬剤師としての業務内容を教えてください。
基本的には、外来の処方せん対応と、在宅医療のお薬配送です。
ほかにも、臨時の処方せんに対応したり、
施設に往診する医師に同行したりします。
在宅医療のスケジュールはどれくらいでしょうか。
1日2〜3便、多くて4便が出ますね。
スケジュール的には、午前便だけで、施設3件・個人宅2件・
臨時の訪問2件、くらいでしょうか。
施設ではどんなことをするのですか?
お薬配送と言っても、もちろん「お薬、持ってきましたー!」
だけではなくって(笑)、お薬をきちんと飲んでいただくまでが
私たちの仕事です。
なるほど! 具体的には?
飲むお薬をわかりやすく整理できる「お薬カレンダー」に
お薬をセッティングして、お薬の効果や副作用をお伝えしながら、
患者さまや施設の方のご相談もお聞きするという感じですね。
患者さまとじっくりやりとりをなさるのですね。
処方せん調剤のお仕事はどのようなものでしょうか?
外来受付の時間は、監査業務でもちろん忙しいですね。
さらに、夕方になると、施設からの臨時の処方せんが
たくさん届き、一気に慌ただしくなります。
「今日中」や「明朝」などに間に合わせたいものが多いと、
結構ばたつきますね。
急ぎのものが多いと、業務的には大変そうですね。
でも、患者さまや施設の方に「いつお薬届きますか?」と
聞かれたら、「……今日!」と言っちゃいますね。
あとで自分が大変になるのはわかっているんですが(笑)
どうしても、お待たせしたくなくって。
そこまで、患者さま思いなのはどうしてですか?
在宅業務で関わる患者さまは、介護を受けている方が
ほとんどですが、介護って、たくさんの方が関わるものなんです。
患者さまのまわりには、ご家族であったり、ヘルパーさんや
ケアマネジャーさんがおられて、その一部として薬剤師がいます。
私は、自分の仕事を通じて、患者さまだけでなく
介護をしている方のケアもしたいなと思っていて。
さまざまな方との連携を、いつも意識しているのですね。
そうですね。たとえば、実際に患者さまにお薬を飲んでもらう
お手伝いをしている方が、「このお薬飲みづらそうだなあ……」と
お気づきだったら、それをすぐに相談してもらえるような
頼りになる薬剤師でありたいと思っています。
■1日のスケジュール
- 08:30
- 出勤。朝礼にて、1日のスケジュール確認。
- 09:00
-
薬局オープンとともに、施設の方からの連絡が入る。
在宅部スタッフと情報共有。 - 10:00
-
午前便出発。セーラーチームのスタッフの運転で、
1件目の施設へ訪問。
施設3件、個人宅1件、臨時訪問2件を順にまわる。 - 12:30
-
事務所に戻り、お昼休憩。ランチは100%薬局前のコンビニ。
午後の業務の打ち合わせもここでささっと。 - 13:30
- 調剤薬局の調剤室にはいり、処方せん対応。
- 16:00
-
施設から、臨時の処方せんが大量に届く。
今日できるものは、なるべく今日中に準備。 - 17:30
- 遅出のスタッフに、引き継ぎをして退社。